【実銃解説】その③ ロマンの塊!?世界のフルオートショットガンたち
今回は圧倒的火力を誇るフルオートショットガンをいくつか紹介していきます。
AA-12
フルオートショットガンと言ったら多くの人がこちらを思い浮かべるのではないかと。
アメリカのMPS社によって製造されているAA-12はショットガンながら反動は少なく、
非常に撃ちやすくなっています。これは、MPS社が特許を取得している「コンスタント・リコイル」という技術のため。
マガジンは装弾数8発のボックスマガジンと、装弾数20・32発のドラムマガジンが用意されている。
U.S.AS12
このU.S.AS12は韓国の大宇によって製造されており、アサルトライフルっぽいですがショットガンです。この銃は先述したAA-12をベースにアメリカのギルバート・エクイップメント社が再設計したものですが、ギルバート・エクイップメント社はこの銃を製造するほどの設備を持っていなかったので韓国の大宇に製造が委ねられました。
こちらの銃もボックスマガジンとドラムマガジンの2種類のマガジンが存在します。
この銃は製造国である韓国や、コロンビアの特殊部隊などが採用しているとのこと。
パンコア ジャックハンマー
この銃はアメリカのパンコア社が設計したブルパップタイプのフルオートショットガン。この銃が設計された1984年に特許を出願、1987年に特許を取得。しかし、この銃を採用したいという警察や軍は現れず、高火力すぎて民間市場へ売ることも出来なかったため、数挺のプロトタイプしか存在していないそうです。
この銃、マガジンが独特でリボルバー型のマガジンを装備しています。ですが、このマガジンがこの銃の特徴であり欠点でもあるのです。弾を撃ち尽くしたら当然マガジンが空になるわけですが、この空のマガジン、いちいち工場に送り返さないと再装填出来ないそうです(白目)
さらにさらに、このマガジンを人が踏むと装填した散弾が発射され致命傷を負わせる対人地雷として利用する計画もあったそうな。
H&K CAWS
この銃は1980年代に提唱されたCAWS計画により、ドイツの大手銃器メーカーH&Kが試作したフルオートショットガンです。ウィンチェスターと共同開発され、銃本体をH&Kが、弾薬をウィンチェスターが担当した。ウィンチェスターが試作した弾薬は通常の散弾とは大きく異なり、プラスチックのケースと金属製のリムで構成されている通常の弾薬に対し、CAWS専用弾の薬莢は全て金属で構成されていた。そして銃本体にはキャリングハンドル上部に20㎜のレールが搭載され、各種アタッチメントが装備可。さらに反動抑制機構が組み込まれ制御性を第一に設計された。
しかし、CAWS計画が中止されるとともにこの銃の開発も中止となってしまいました。
今回紹介したのはフルオートショットガンということでしたが、商業的にまあまあ上手くいってるのはAA-12ぐらいな感じ…(ジャックハンマーとCAWSに関してはプロトタイプしかないし…)まあ、フルオートショットガンとかいう特殊なジャンルだと売れないのも無理はない…
しかし!個人的にこれらの銃はロマンだけは世界中のどんな銃にも負けていない!!