趣味ROOM

自称 多趣味の僕が車とかレゴとか銃について不定期で語るブログです。

【実銃解説】その④ 小さくて可愛い? 小型なハンドガンを紹介する回

今回は手のひらサイズのハンドガンたちを紹介していきます。

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FP-45 リベレーター

この銃は戦前、ナチスの侵攻により領土を失った国の対独レジスタンスのためにゼネラルモーターズが製造した銃です。「とにかく簡単に作れて、とにかく安く」をモットーに設計され製造方法はプレス加工でバレルにライフリングは無し。耐久性も命中精度も無く、発射すると弾が横に飛んで行ったり、銃が裂けて射手に弾が当たったりすることも。実際、テスト射撃中に暴発で亡くなった人もいるそうです。

こんな銃を渡された兵士はたまったもんじゃないですが、そもそもこの銃は敵の体に押しつけて撃ち、その撃たれた敵の武器を奪って戦うための物なので、暴発問題は改善されずにそのまま使用されたそうです。

 

 

 

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ディアーガン

 どことなくリベレーターに似ているこの銃はベトナム戦争が始まるちょっと前にリベレーターの後継機として開発された銃です。この銃もライフリングは無く、使用目的もリベレーターと一緒で、敵の武器を奪うための銃です。しかし生産数はリベレーターよりずっと少なく、1000挺程しか作られずこの銃のほとんどが廃棄処分されたそうです。

 

 

 

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 レミントン・デリンジャー

この銃は41口径の弾を使う上下2連の護身用拳銃です。リベレーターと違い、比較的安全で、上記2つの銃と違い、ライフリングもありましたが、バレルが極端に短いだけあり、ターゲットにかなり接近しないと当たりません。でも、これはバレルの短い銃の宿命なので仕方ありません。しかし、ほとんど使われず、影が薄い上記2つの銃と違い、こちらの銃はギャンブラーの護身銃として愛用され、「西部劇の影の主役」と呼ばれるほど高い知名度を誇ります。「ルパン三世」のオープニングで峰不二子が口紅を撃っている銃として有名ですね(^^)

 

 

 

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コルトM1908ベストポケット

さて、ここからはセミオートマチックの小型拳銃を紹介します。

この銃はベルギーのFN社が製造していたM1906を元にアメリカのコルト社が製造、販売していたモデルです。装弾数6発のストレートブローバック方式の銃で安全装置はマニュアルセフティの他にグリップセフティがあり、しっかりと安全性を確保しています。デリンジャーと同じく護身銃として女性に人気があり、1908年から1948年の40年間に約42万挺が生産されたとのこと。

 

 

 

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スタームルガーLC9

2011年にアメリカのスタームルガー社が発表したダブルアクションの小型拳銃です。こちらも護身用として使われるほか、警察などの法執行機関でもコンシールド用として使われています。ポリマーフレームを採用しているため、軽量なため長時間携帯していてもあまり苦にならないです。マガジンセフティを装備しており、マガジンを抜くと弾が発射されないようになります。なので「マガジン抜いといたから大丈夫だと思ってトリガー引いたら薬室に弾残ってて暴発しちゃいました。」なんてことが防げます。

 

 

今回は小型拳銃ということで書いてみましたが、このサイズながら個性的なものが多く小型拳銃の奥深さを感じました。