【実銃解説】その⑤ バケモノ連射速度の銃たち
今回は撃った瞬間、マガジンが空っぽになる銃たちを紹介します。
MAC-10を小型化したモデルで、大型拳銃並みのサイズになっています。小型化に伴いボルトの後退量が短くなり、MAC-10が1090発/分なのに対しMAC-11は1200発/分というトンデモナイ連射速度になってしまいました。
9ミリ機関拳銃
日本のミネベア社が開発し、陸自と空自に配備されています。フォアグリップが取り付けられていますが、ストックは無く、精密射撃というよりも弾をばらまいて敵を制圧するといった使い方をします。この銃も1185発/分と、かなりの連射速度なので撃った瞬間、約1秒で装弾数25発のマガジンは空になってしまいます。
グロック18C
グロック17にフルオート機構を組み込んだマシンピストルで特殊部隊用に開発されました。射撃時の反動を抑えるためにバレルにコンペンセイターがあり、そのためスライド上部に大穴が開いています。連射速度は1200発/分で、これを両手の保持でコントロールするのは、なかなかキツイので別に折り畳み式のストックが用意されています。
ベレッタ M93R
同社のM92Fを元に開発されたマシンピストルです。1100発/分という連射速度ですがフルオートではなく3点バーストを採用しているので、フルオートよりも制御し易くなっています。また、連射しても制御しやすいようにマズルブレーキと折り畳みのフォアグリップを装備しています。(僕は最初、93Rのフォアグリップを近接攻撃用の鈍器だと思っていた)
この銃はドイツのH&Kが1970年から1989年の間に販売していた拳銃です。VP70はポリマーフレームを採用した最初の拳銃で、現在ポリマーフレームを採用している拳銃の原点とも言えなくもない銃です。さらに、専用のストックを装着すると3点バーストで弾を発射するマシンピストルに早変わり。しかしこの銃、欠点が多く、たとえば、
・9ミリの口径の大きな弾を使用するのに、口径の大きな弾を発射するのには向かないストレートブローバック方式を採用。
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その結果、反動と内部パーツが破損する可能性がアップ。
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発射ガスによる破損を防ぐためにライフリングを深めに彫りガスを逃がすよう設計。
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破損するリスクが減ったが、ガス圧が弱まり9ミリ弾の威力が落ちてしまった。
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結果、反動が強いくせに威力が全然ないという事に。
さらに、3点バースト時の連射速度が凄まじく2200発/分という超高速レートでいくらバーストでもコントロールの難しいものになってしまいました。
M134
M134は20×102ミリ弾を使うM61バルカンを7.62ミリ弾を使えるまでにスケールダウンした小型軽量モデルです。束ねられた6本のバレルから4000発/分というとんでもない速度で弾を発射します。映画などでしょっちゅうぶっ放されている超絶ロマン武器です(´▽`)